2018年12月26日
前回、ベーグル屋の登録をしにいったのが12月5日。
このとき、「申請が受理されたらOSS(*1)からメールがきます。そのメールが届いたらまた来て」と言われていました。
(*1)OSS=Online Single Submission(事業用許認可統合電子システム)
昨日、メールが届いているのを確認したので、今日早速、投資調整庁(Dinas Penanaman Modal dan Pelayanan Terpadu Satu Pintu)へ。
いい天気!
投資調整庁の北ロンボク県事務所は我が家から16キロ先。ojek(オジェッ)と呼ばれるバイク・タクシーに乗って行きます。天気がいいのは重要!
今日はバリ・ヒンドゥー教のガルンガンという祝祭日で、バリ・ヒンドゥー教の人々が儀式に使うお香やお花のいい香りが道中のあちこちで漂っていました。
バリ島のアグン山もこれまでのベスト5に入るくらい、とてもくっきりと見えました。

バイクの上で震災の一周年記念式典のことを考えていたら、どうも曲がるべき角を通り過ぎていたようで、見知らぬところまで行ってしまいました。
「わ~やっちゃった~」と思ったけど、オジェッのおじさんがアハハハハと笑い飛ばしてくれました。あら愉快!こういう明るさがいいんですよね。
***
やっと投資調整庁事務所に到着。
職員さんに「OSSからメールがきました!」と報告すると、「じゃあIDとパスワード教えて」と。
え…。なんのこと?
「OSSからのメールにあるURLをクリックするんだよ。そうするとメールアドレスが認証されて、登録完了に必要なIDとパスワードが送られてくるから」
えええ!
ベーグル屋の事業主は夫。
登録メールアドレスも夫のメール。
ということは、夫のメールアドレスにパスワードが届くのですよね? 夫、仕事中なんですが???
「でも、それがないと登録完了しないよ?」
すぐさま夫に電話して、夫を遠隔操作。
OSSメールのURLをクリックしてもらい、さらにIDとパスワードをSMSで転送してもらいました。夫よ、忙しいところありがとう。
職員さんに政府が管理している個人事業主の登録システムにつないでいただき、完了ボタンを押したところ、何かの警告が表示されました。
「あれ、今年税金払ってないの?」と職員さん。
「はい、今年はコーヒーを売っていないから(*2)、お支払いすべき所得税はありません」
(*2) 今回のベーグル販売事業は以前作っていたコーヒー販売事業に事業内容追加として登録しています
「そうかぁ。では、税務署にいって相談してきてください。税金の支払いが終わっていないから登録がこれ以上進まないと書いてあるから」
おっと!そうなのか。よかった、今日水曜日だ!
月曜と水曜は、所得税関連の職員が州都マタラムから税務署に出張サービスがくる日なのです。
「ありがとう!じゃ!」とあわてて北ロンボク県の税務署へ。
税務署でお世話になっているUさんが私の顔をみて、すぐさま今日は出張サービスはないと教えてくれました。
「なんで?」
「ガルンガンだもん」
あ~、出張職員さんはバリヒンドゥー教徒なのかぁ。
次は新年明けの1月3日に来られるのだそう。
私の状況についてUさんに相談すると、その場合は売上なしという報告がいるとのことです。
そうか~、知りませんでした。ごめんなさい。
Uさんからは、以下のアドバイスをいただきました。
・マタラムの税務署なら何曜日でも手続き可能
・ただし、北ロンボクの税務署のほうが断然近い
・1月からは年次報告(日本の個人事業者向け確定申告のようなもの)の受付がはじまる
◎以上3点より、北ロンボクの税務署で今回の相談と年次報告とをまとめて一回で行ったほうがお金も時間もかからなくていい
たしかにそのとおり。やっぱりもつべきものは人とのつながりです。Uさん、適確な助言をありがとう、1月にきまーす!
***
家に帰り、今後の流れを整理しました。
こんなふうになりそうです。
1)1月3日に税務署へ
税金手続き(売上なしの報告)をする
2)税務関連が終わったら投資調整庁事務所を再訪。
事業登録を完了させる
3)事業登録の証明書をもって保健所へ
食品衛生検査の申請をする
4)申請許可→晴れて販売可能☆
販売開始する
以前、フレーバーコーヒー販売の際、この食品衛生検査に3カ月かかったのです。保健所からなかなか職員が検査に来なくて…。さあ、今回はどうなるかな。
たぶんまた時間かかるだろうから、その間にテスト販売を何度もしておこう。
時機がきたら動けるように準備だけしっかりして、あとはリラックスね♪
ロンボク島での事業は日本のようにテキパキ進まないけど、動くときはガーーーッと動きます。だから波をよくみて、波がきたら迷わず乗るのが大切だと思います。
★
今日はもう一つ、とても大事なところへ行きました。銀行です。
我が家の最寄の支店が地震で倒壊したため、皆様からいただいたご寄付は別支店(我が家から約40キロ先)で引き出して、我が家のトランク!にて保管していました。
家にみなさんのお金があるのはすごいプレッシャーなんですよ。地震後は泥棒も増えていたので、我が家も家の窓はアルミサッシで塞いでいました。

このたび、我が家から10キロほど離れたところにある支店が営業再開したと聞き、大喜びでそちらに預けに行きました。
はぁ、これで夫婦ともに「大きなお金、しかも他人様から預かっている寄付金を家で守らねばならない」という緊張から解放されました。
銀行さん、ありがとう。
夫に「お金を銀行に預けなおしたから、またサッシをはずしてくれる?」と頼みました。明日以降にはずしてくれることでしょう。日中でも暗かったから、これでやっと家も明るくなりそうです。
今日もたくさんの方々にお世話になって、おかげさまでベーグル屋開業にまた少し近づきました。
今日もお互いサマサマ幸セナン♪